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環境にやさしい紙のお話(1)
2008 / 07 / 02 ( Wed )
先日の「NEW環境展」では、印刷方式のお話インキのお話紙のお話など
様々なご紹介をさせていただきましたが、
その中で『FSC認証紙』については、「森を守る」紙としてご紹介させていただきました。


ところがこの『FSC認証紙』、当方の説明が未熟なせいもあり、
どこが環境に良いのかなど、なかなかご理解いただきにくい部分があったように思います。


そこで、そもそも環境にやさしい紙ってなに?というお話を、
数回に分けてさせていただこうと思います。


まずは、「再生紙は環境にやさしいのか?」というお話です。
いきなり難しいところにきましたね(笑)。
正直なところ、印刷会社としては腫れ物にさわるみたいなところがあるのですが、
この件を避けては紙のお話はできませんので、まずは再生紙、です。


みなさまご存知の通り、世間では今年「再生紙」については古紙の偽装問題が発覚し、
評判をがっくりと落とすことになりました。
お客様にはたいへんなご迷惑と不信感をもたらしてしまい、
ご紹介してきた印刷会社の一員として、たいへん申し訳なく思います。本当にすみませんでした。


では、「偽装」は論外としても、「再生紙は果たして環境にやさしいのか?」が
世間でクローズアップされ出したのはいつだったでしょうか。
それは、昨年春の日本製紙のプレスリリースからだったと思われます。

日本製紙(株)は、07年4月24日付で「再生紙ラインナップを再編、
古紙100%配合製品を廃止」というプレスリリースを行いました。
そして理由のひとつとして、「古紙100%配合紙は全く配合していない紙に比べ、
製造工程で化石燃料由来のCO排出量が増加するケースがあり、
再生紙が地球温暖化に与える影響が大きくなっています」と挙げています。


これまで環境に良いと信じて買っていたものが、実はかえって悪かったと分かったわけですから、
これだけでも十分ショックだったわけです。
リサイクルという観点だけで見ると「良いこと」が、全体の中では「悪いこと」だった、
そのことに気づいたというわけですが、なんとも残念なことです。
その後、そもそも公表された配合率では作られていなかったことが次々発覚し、
大問題となりました。


製造上環境への影響が低い配合率(それがどのレベルであるのかは、
製紙会社を信頼するしかありませんが)であれば、
本来再生紙は「環境にやさしい紙」の筈です。
ですから、今後も適切な配合率の再生紙を使うことは、十分に環境配慮の役にたつと信じています。


むろん、いったん失われた信頼を取り戻すための努力を、製紙会社はもちろん、
お客様に直接ご紹介する私たち印刷会社もしなくてはなりません。
けれど、再生紙を諦めることは、環境配慮のひとつのチャンスを諦めることにほかなりません。
このため、私たちはこれからも、丁寧に丁寧に、再生紙をご紹介し続けていこうと思うのです。


一方で、再生紙以外にも「環境にやさしい紙」のあり方を提示したのが、
『FSC認証紙』です。次回は、FSCのお話をしましょう。

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